vivi

僕が18の時、スタンドで働いてた時に、拾った猫ちゃんです。名をvivi(ビビちゃん)です。

拾った時、君の目は開いてなかったね。今でもよく覚えてます。君のお母さんが、君を置いていったところに僕が居合わせて、ずっとニャーニャー鳴いてたね。

スタンドの店員さんにダンボールを用意してもらったんだよ。それでね、鳴きっぱなしの君をいれて家まで持ち帰った。きっと不安だったんだろうね。家についても誰の手にも寄り付かず、むき出しの恐怖を家族全員にはなっていたね。目やにだらけの君。夜も鳴き続ける君。そして鳴くのをやめたとたんに、気絶したかのように眠る君。僕は全て愛しいって感じた。大丈夫だよ。怖くない。この家の住人はみんな怖くない。傷つける者はいない。でも、ベタベタ触ってしまうかもしれない。ごめんね。

 

思うよ。その頃の写真がないのが残念。カメラや、写真に、僕はまったく関心をもってなかったよ。何に、興味をもってたんだろう。たぶん、絵だったと思う。そんな大層立派な絵など描けないけど、とにかく専門学校に行って、絵を学ぼうって。考えてた時だね。君に出会ったのは。結局、専門学校に行く資金を貯めるために転職した先でさ、専門学校に行くっていう気持ちも絶ってしまい、もうヒトツの憧れからくるモノの方角へ行ったけど、それもダメになった。  ―  そんな僕の全てを見てきた君を、約10年経ってしまったけど、カメラに出会って、写真を撮る行為の中、一緒にいれてよかったなぁって。君を写せてよかったなぁって。あの頃ニャーニャー鳴いてた君が、随分、おとなしくなって、すまし顔でこっちを見たり。僕が入院したと同時に、君も階段から転げ落ちて骨折してしまったり。なんだか良くも悪くも繋がりを感じたよ。うんうん。  ―  それでね、10年経った月日のせいか、ご飯を食べたか、食べてないのかもわからなくなってしまった君だけど、これからずっと撮っていきたいと思うんだ。こんな自分じゃダメかもしれない。って考えたりしたけど、僕しかいないんだ。

 

 

―  これは気まぐれに更新されるviviとの日記です  ―